🦁 アフリカへ渡航される際に推奨されるワクチン 🦒

アフリカへ渡航する際は、マラリアや黄熱などの感染症に注意が必要です。特にサハラ砂漠以南の地域ではマラリアの感染リスクが高いため、防蚊対策を徹底しましょう。
また、黄熱の流行地域への渡航や一部の国への入国時には、黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要となる場合があります。
感染症の流行状況や入国条件は変更されることがあるため、滞在先や期間、活動内容により感染症リスクが異なるため、渡航前に最新情報をご確認ください。
【推奨される主なワクチン】
-
A型肝炎
汚染された水や食べ物を介して感染します。アフリカの多くの地域では衛生環境が日本と異なるため、現地の飲食店や屋台を利用する機会がある場合は、予防接種を推奨します。
-
麻疹(はしか)・風疹
せきやくしゃみによる飛沫で感染します。一部の地域では麻疹の流行がみられることがあり、人混みの多い環境や海外渡航時は感染リスクが高くなります。免疫が不十分な場合は予防接種を推奨します。
-
腸チフス
汚染された飲食物で感染します。屋台などのローカルフードを楽しむ場合や、衛生環境が十分でない地域へ滞在する場合は、予防接種を推奨します。
-
髄膜炎菌ワクチン (西アフリカ)
髄膜炎菌は、感染者のせきやくしゃみなどの飛沫を介して感染し、発熱や頭痛で発症し、重症化すると命にかかわることがあります。特にアフリカの「髄膜炎ベルト」(サハラ砂漠南縁のセネガルからエチオピア周辺)では、乾燥した季節に流行しやすいことが知られています。そのため、この地域へ渡航する場合は、年齢や滞在期間、活動内容によって髄膜炎菌ワクチンの接種が推奨されます。特に長期滞在や、人が多く集まる環境での活動を予定している場合は注意が必要です。
-
黄熱病 (北・東・中央・西アフリカ)
蚊を介して感染するウイルス感染症です。発熱や頭痛などの症状がみられ、重症化すると命に関わることがあります。有効な治療薬はなく、予防が重要です。
サハラ以南アフリカの多くの国で流行しており、渡航先によっては黄熱ワクチン接種証明書(イエローカード)の提示が入国時に求められます。そのため、流行地域へ渡航される方には黄熱ワクチンの接種が推奨されます。
黄熱ワクチンは、検疫所などの指定医療機関でのみ接種できます。そのため、当クリニックでは黄熱ワクチンの接種は行っておりません。
黄熱流行地域へ渡航される場合は、渡航日の10日前までに黄熱ワクチンを接種する必要があります。
また、黄熱ワクチンは生ワクチンのため、他の生ワクチンとは27日以上の接種間隔をあける必要があります。
黄熱ワクチンの接種予定がある方や、最近生ワクチンを接種された方は、予約時にお申し出ください。
黄熱に関する詳しい情報は、以下をご参照ください。
厚生労働省検疫所FORTH:
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/yellow_fever_certificate.html
【滞在条件により検討されるワクチン】
-
B型肝炎
血液や体液を介して感染します。長期滞在や医療機関を利用する可能性がある場合、現地での活動範囲が広い場合は予防接種を推奨します。
-
狂犬病
犬、猫、コウモリなどの動物に咬まれたり引っかかれたりすることで感染し、発症すると命に関わる病気です。動物にはむやみに近づかず、長期滞在や動物との接触機会がある場合は事前のワクチン接種を検討してください。
-
破傷風
けがをした際に土壌中の菌から感染します。また、動物に引っかかれたり、かまれたりした場合にもワクチン接種が必要となることがあります。屋外活動が多い場合や、医療機関へのアクセスが限られる地域へ滞在する場合には、接種歴の確認と必要に応じた追加接種を推奨します。
-
水痘(水ぼうそう)
感染者のせきやくしゃみによる飛沫や発疹との接触で感染します。感染力が非常に強いため、免疫が不十分な場合は、予防接種を推奨します。
-
インフルエンザ
人混みや長時間の移動で感染することがあります。渡航時には、渡航時期や現地での感染状況に応じて予防接種を推奨します。
-
ポリオ
ポリオは、感染者の便に排出されたウイルスが、手指や水、食べ物を介して口に入り感染するほか、感染者からの飛沫・接触により感染することがあります。アフリカでは、一部の国でポリオの発生が報告されているため、渡航先の感染状況を事前に確認し、必要に応じて予防接種を受けることを推奨します。特に、中・長期滞在を予定している方や、流行地域へ渡航する方は、追加接種を含めたワクチン接種を検討しましょう。
【アフリカにおけるワクチン接種以外の感染予防対策】
-
飲食物による感染対策
生水や氷、生ものの摂取は避け、飲み水にはミネラルウォーターを利用しましょう。また、食品は十分に加熱されたものを選び、手洗いやアルコールによる手指消毒をこまめに行いましょう。
-
蚊に刺されない対策
マラリアやデング熱などの感染症を予防するため、長袖・長ズボンを着用し、虫よけ剤を使用しましょう。蚊帳やエアコンのある環境で過ごすことも有効です。特に熱帯地域では、マラリア感染予防のため、防蚊対策に加え、マラリア予防薬内服がとても重要です。
また、デング熱は蚊を介して感染する病気で、都市部・農村部を問わず感染する可能性があります。日本ではデング熱ワクチンを接種できないため、蚊に刺されないよう十分な対策を徹底しましょう。
-
人混みでの感染対策
麻疹(はしか)、風疹、インフルエンザなどの感染症を予防するため、人混みでは手洗いや手指消毒を心がけ、体調不良時はマスクの着用を検討しましょう。
-
動物との接触を避ける
犬、ネズミ、コウモリなどの動物にはむやみに近づかず、触らないようにしましょう。咬まれたりひっかかれたりした場合は、速やかに医療機関を受診してください。
-
けがの予防
屋外で活動する際は、転倒や切り傷、虫刺されなどによるけがに注意しましょう。けがをした場合は、速やかに傷口を流水で洗浄し、清潔に保つことが大切です。また、症状が重い場合や感染が疑われる場合は、早めに医療機関を受診してください。
-
体調管理・常備薬の準備
地域によって気候や衛生環境が大きく異なり、暑さや寒暖差、長時間の移動などにより体調を崩すことがあります。また、食事や水の違いから胃腸の不調を起こすことも少なくありません。体調管理のため、気候に合わせて衣服で調節できるよう準備し、こまめな水分補給や十分な休息を心がけましょう。
さらに、渡航先によっては医薬品を適切に入手することが難しい場合があるため、風邪薬、解熱鎮痛薬、下痢止め、整腸剤、常用薬などの必要な医薬品は日本から持参しておくと安心です。
-
高山病対策
キリマンジャロ登山や標高の高い地域へ滞在する際は、高山病リスクがあります。 高山病を予防するため、無理をせず、ゆっくりと行動し、激しい運動や飲酒は控えましょう。また、十分な水分補給と休息を心がけ、体を徐々に高地環境に慣らすことが大切です。高山病予防薬を事前に医療機関で相談し、持参しておくと安心です。
